大人 男性 不妊

「大人の男性が水疱瘡で不妊」は間違い

男性が大人になってから水疱瘡にかかると、不妊の原因になるらしいというのを聞いたことはありませんか?
大人になってから初めてかかると、子供に比べて症状がかなり重く、完治までの期間がとても長くなるというのは事実です。
しかし、不妊の原因というのは間違いで、おたふく風邪によるものと勘違いされていることが多いです。
思春期以降の大人の男性がおたふく風邪にかかると、睾丸炎を発症する可能性が高く、睾丸炎によって精子の数が少なくなる乏精子症や、精子が全くいなくなってしまう無精子症を引き起こすことで不妊へとつながってしまいます。
まだ家庭を持って子供を作るということが考えられない男性であっても、おたふく風邪には用心するに越したことはないのです。
母子手帳で確認するなり、直接医療機関で抗体を調べてもらうなりしておく方が良いでしょう。

 

睾丸炎は自分では気づきにくいため、泌尿器科などで調べてもらうことになりますが、水疱瘡で睾丸炎になりやすいという報告はなく、不用意に不安にならないためにもきちんと正しい知識を身につけておくことが必要です。
また、精子は熱に弱いと言われており、水疱瘡で高熱が出ることによって精子が悪影響を受けて不妊につながるのではないか…という不安もしばしば聞かれますが、その点も誤解されやすいです。
精子が高熱に弱いというのは事実ですが、風邪や水疱瘡、インフルエンザや風疹などによって出る熱くらいでは精子が死滅する心配は少ないという研究結果も出ています。
むろん、入浴やサウナで死んでしまうほど弱いものではないことも合わせて覚えておきたいところです。
以上をまとめますと、大人の男性が水疱瘡にかかっても不妊の心配はない、心配すべき病気はおたふく風邪である、と言えます。
しかし、いずれの病気も大人になってからかかると非常に厄介ですので、一度もかかったことのない方は、男性女性問わず予防接種を受けておくことをお勧めします。